So-net無料ブログ作成

相次ぐ警察の重大ミス(その2)相模原19人刺殺事件 [社会]

相次ぐ警察の重大ミスについては、6月13日に取上げたが、今日は (その2)相模原19人刺殺事件 である。なお、本件は、警察のみならず、市役所、病院、施設など関係者全ての無責任体制がもたらした事件であるが、取り敢えず、最も重大な警察のミスを従来からのタイトルにした次第である。

先ずは、精神科医の和田秀樹氏が7月31日付けZAKZAKに寄稿した「障害者に向けられた狂った刃 身勝手な「英雄イズム」の暴走」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽障害者に感じる理不尽
・被疑者は障害者を狙って犯行に及んだ。措置入院も受けているので施設を解雇された時から、精神障害者に対し「彼らのせいで俺はクビになったんだ」というような被害妄想的なものがあったのか、自分がクビになってみじめな暮らしをしているのに障害者は手厚い保護を受けているというふうな逆恨みをもっていたのか、よく分からない。
・日本は格差社会になり、生活保護受給者が普通に働いている人よりもいい生活をしているとか、障害者の方が健常者の失業者よりも豊かに暮らしているといった、変な逆転現象が起きていて、そういうところに非常に勝手でいびつな恨みを持つ人は多い。これはある意味、日本の特徴なんじゃないかと思う。西欧人は格差社会化すると金持ちに恨みを持つことが多く、「格差社会を何とかする」と訴えた人が選挙で票を集めたりする。日本ではいま、企業の内部留保がこれだけ増え、「パナマ文書」みたいなことが起こっているのに、意外に金持ちに怒りの矛先が向かない。生活保護問題なども含め、貧しい人へ怒りが向いてしまうのだ。
・池田小事件(8人が死亡、15人が負傷)では「金持ちの子が通ってるから」と宅間守元死刑囚=16年9月執行、当時(40)=が大教大附属池田小を襲ったが、秋葉原通り魔事件(7人が死亡、10人が負傷)をはじめとして、大量殺人の類いはどうも自分より弱い者、一般市民にその矛先が向けられてしまっているようだ。
▽勝手な英雄感
・被疑者には物事の解決をある種、力による解決に頼ってしまうという発想のパターンが感じられる。障害者施設に勤めれば、障害者は神様だとは言わないがとにかく大事に扱え、言うことを聞こうが聞かなかろうが殴ったり蹴ったりしてはいけないという教育が普通為されるはずだ。
・僕が以前勤めていた病棟で、「患者は医者を殴ってもいいけど、医者は患者を殴ってはいけない」というロジックを言う人がいた。女医で自分は殴られた経験がないんだけど、僕は当直のときに躁病の以前学生運動をやっていた患者に思いっ切り殴られたことがある。そういう理不尽さを障害者施設に勤める人で感じている人は多いかもしれない。
・障害者がかわいそうだとか、ナイチンゲール精神で障害者施設に勤める人はいいが、経済的理由や仕事がないから障害者施設に勤め、安い給料で働かされると「なんで入所者や利用者がこんなに偉そうにして、健常者である自分は、こんなに安い給料でこき使われないといけないんだ」と、逆恨みをする人が出てもおかしくない。川崎の老人ホーム転落死事件では、元職員の被疑者が給与水準の低さ、待遇の悪さに対する不満感をずっと口にして、ネットではそのことに納得する書き込みが散見された。
・被疑者は事件後「世界が平和になるように」とツイートしたとされる。もう完全に話が妄想レベルだから、この人がこんなことをしたから、これからもこんなことが起きるとは僕も思っていない。どんな妄想で被疑者がこうなったのか分からないが、勝手な英雄感を持っている。
・変な言い方だが、ナチスだって私が知る範囲だと、ドイツのハイパーインフレのときに出てきた。ユダヤ人の金貸しがドイツ人に金を貸し、返せないと家を取り上げたり奥さんを売春させた。そういうことへの恨みがあり、ユダヤ人を大量に殺すなかでもヒロイズムみたいなものを持っていたという背景がある。最近の話で言えばイスラム国で、自分たちが異教徒を殺すことでヒロイズムを持つ。この被疑者の中にもそういうものがあった可能性はあるかもしれない。
・今の社会構造の何が問題かというと、本来、障害者施設や介護施設に勤めるのはどちらかといえば真面目で心温かい人が多く、今回の被疑者のような人たちは昔だったら違うところで働いていたかもしれない。アベノミクスで企業が多少、景気が良くなったからといって、障害者施設は依然給与水準が低く、慢性的な人手不足だから、現実問題として売り手市場になる。だからもし「こいつ札付きのワルっぽいし柄も悪い」っていう人でも、断る余裕もないのかもしれない。今回の被疑者も、本来ならそこにいるはずの人ではなかったかもしれないのだ。そういう意味では今回の事件はお互いにとって悲劇というしかない。 (聞き手、iRONNA編集部 溝川好男 総合オピニオンサイト iRONNA)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160731/dms1607310830006-n1.htm

次に、7月31日付けNHKスペシャル「調査報告 相模原・障害者殺傷事件 ~19人の命は なぜ奪われたのか~」のポイントを紹介しよう。
・施設に勤め始めた頃は、友人に「入所者がかわいい」と言っていたのに、昨夏には「障害者は話も出来ず、こちらの気持ちも分らない。そろそろ限界だ」。今年2月、衆院議長公邸に手紙持参。措置入院後12日で、本人から反省の言葉も出たので退院。医師の薦めでその後、2回受診、薬物依存の施設も紹介されていたが、受診にも来ず。その後の4ヶ月間に狂気を加速、友人の多くは距離。数日前までは、友人の結婚式に出席するなど普通に生活。措置入院という医療制度では犯罪防止は難しい。相模原市は、本人から他の市に住むと言われていたので、フォローせず(市内であればするが)。
・措置入院は、大阪教育大付属小学校事件でも問題化、法制化されたのは、対象が重大な事件を起こし、精神分析で不起訴になった者。今回は全く該当せず。厚労省も見直すとしているが、人権の面で慎重な対応求める声も。兵庫県は独自に退院後の支援策。千葉市は様々な機関の連携を強化。まずは、検証が大切。医療だけでなく、行政、司法も。
・ヘイトクライム(特定の人たちを憎悪、嫌悪、差別し、それに基づいてそれらの人たちを排除しようとする大きな人権侵害で犯罪)という形で捉えるべき(慶応大岡原教授)。一人一人の存在を認め合うことを基本に(全国精神保健福祉会連合会 小幡事務局長)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160731

第三に、和光大学名誉教授の最首悟氏が8月8日付け朝日新聞のインタビューに応じた「「植松容疑者は正気だった」 ダウン症の娘持つ最首さん」を紹介しよう。
・「起こるべくして起こってしまった」。横浜市旭区で暮らす和光大学名誉教授の最首(さいしゅ)悟さん(79)は、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件を知った時、そう感じたという。ダウン症で知的障害がある三女の星子さん(39)と同居している。
・「障害者は不幸を作ることしかできません」「日本国が大きな第一歩を踏み出す」。植松聖(さとし)容疑者(26)は、衆院議長に宛てた手紙にそう書いて、重度障害者を次々と刃物で殺傷したとみられている。  最首さんは植松容疑者が精神異常者でも快楽殺人者でもなく、「正気」だったと考えている。「今の社会にとって、『正しいことをした』と思っているはずです」。植松容疑者は介護を続けてきた遺族に向けて謝罪する一方で、被害者に対する言葉はない。
・そして最首さんは、「共感する人も必ずいるでしょう」と言った。確かに事件後、インターネット上には、「正論」「障害者は生きていても誰の得にもならなかった」といった投稿が相次いだ。
・「いまの日本社会の底には、生産能力のない者を社会の敵と見なす冷め切った風潮がある。この事件はその底流がボコッと表面に現れたもの」。植松容疑者は、人々の深層にある思いに訴えて「英雄」になった、と考える。 だが、不幸を生み出す障害者を代わりに殺してあげたというような代行犯罪に対しては、はらわたが煮えくりかえるような怒りを感じている。「命とは何かを問うとき、その人の器量が問われる。障害者はいなくなってしまえばいい、というのは浅い考えだ」
・娘の星子さんは、言葉を発することが出来ない。自分で食事ができず、排泄(はいせつ)の世話も必要だ。  「命は尊いとか、命は地球より重いといった『きれいごと』は言えない。『あの子がいなければ』と『あの子がいてくれたから』という相いれない気持ちが表裏一体となり、日々を過ごしている」 
・最首さんはその日々を「一定(いちじょう)の地獄」と表現する。地獄であることが普通になってしまったような生活だという。「その生活のなかで、ふっと希望が湧く瞬間がある。理由は分からない。命とは、分からず、はかれない価値を持つ」
・最首さんが憂慮するのは、超高齢社会に突入した日本社会が迎える窮状だ。  2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、認知症患者が700万人に達するとみられている。社会保障の財源も、働いて社会を支える人も足りない。「生産する能力がない人に、一方的に社会資源を注ぎ続ける余力がなくなっていく」と最首さんはみる。
・尊厳死や安楽死といった「死」への考察、「IQ20以下は人ではない」とする米国の生命倫理学者の考え。障害者を社会の中でどう受け入れていくのか、親として考え続けてきたことが、一層問われていくと思っている。(古田寛也)
http://www.asahi.com/articles/ASJ854DWTJ85ULOB007.html

第四に、元埼玉県警察官で危機管理コンサルタント/セーフティ・プロ代表の佐々木 保博氏が8月11日付け東洋経済オンラインに寄稿した「警察は「前兆」のある事件をなぜ防げないのか 障害者大量殺人とアイドル刺傷事件の共通点」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・相模原市の知的障害者施設で7月26日に入所者などが刃物で刺され、19人の命が奪われた事件。この「戦後最大級」といってもいい凄惨(せいさん)な事件が起こった経緯を振り返ると、「警察はしっかり動いていたのか」という点が指摘されます。
・衆院関係者によると、事件を起こした植松聖容疑者は2月15日、東京都千代田区の衆院議長公邸に「入居者を殺害する」という内容の手紙を持参しており、その際に手紙の内容を読んだ衆院側は植松容疑者について、警視庁に通報したとされています。通常であれば「威力業務妨害」や「脅迫」で即、逮捕されてもいい案件だったにもかかわらず、今回のケースでは逮捕までには至りませんでした。
▽犯罪予告は威力業務妨害や脅迫で逮捕されるはず
・過去に「横浜市の障害者就労支援施設を破壊する」と予告メールを送った無職の男は威力業務妨害容疑で即刻逮捕。小池百合子氏が東京都知事選に出馬していた際、ツイッターに「散弾銃で殺す」と投稿した40代の男性も「脅迫」で逮捕されています。なぜ植松容疑者については事前逮捕などによって事件を未然に防ぐことはできなかったのでしょうか。
・経緯を見ていくと、警察側も犯罪を食い止められた可能性は大いにあります。
① 警視庁  警視庁は2月15日、植松容疑者から犯行予告の手紙を受け取った衆議院側から連絡を受けます。しかしこのタイミングではただの”迷惑行為者”として扱ってしまい、すぐに事件につながると判断しませんでした。恐らく、単なる妄想性障害としか捉えていなかったのでしょう。
② 神奈川県警  報道では「犯行予告の内容から、精神保健福祉法23条に基づき市に連絡、その後市は措置入院を決定した」とありますが、なぜ具体的な犯行内容の予告があるにもかかわらず、すぐに逮捕しなかったのでしょうか。私は、内容についてあまり考えず事務的に「市にまかせよう」と横流しにしてしまったのではないかと捉えています。
・植松容疑者は昨年の6月に傷害事件を起こし書類送検されている人物でもあり、過去のケースを見ても逮捕されてもおかしくはありません。危機意識が足りないということはもちろんですが、今年5月には伊勢志摩サミットがあり、そちらに警察側の意識がいっていた背景もあるでしょう。「警察は健全に機能していなかった」と言っても過言ではありません。
▽多くの残忍な事件にある「前兆」
・今回の事件はもちろん植松容疑者が犯人であり、罰せられるのも彼であることは間違ありませんが、多くの残忍な事件では必ずと言っていいほど「前兆」が現れています。埼玉県警に28年間勤務した私がまとめた拙書『警察は本当に「動いてくれない」のか?』(幻冬舎)でも触れていますが、近年、この前兆を察知しているにもかかわらず、警察が事件を食い止められないケースが後を絶ちません。
・直近で思い出されるのは5月下旬、東京都小金井市のイベント会場で芸能活動をしていた冨田真由さん(20)が、ファンだった27歳の岩崎友宏容疑者に刺された事件。冨田さんはもともと事前に警視庁武蔵野署に相談をしており、被害に遭う直前にも110番に通報していましたが、報道によれば、警察は携帯電話の位置情報を確認する操作をせずに、警察官を被害者の自宅へ急行させていたといいます。警視庁は検証の結果として「警察の対応は不十分だった」と公表しました。
・警察側は何かあるたびに「○○○対策課」として新しい部署を増やします。例えば、ストーカー事件が起きて、ストーカー規制法・ストーカー対策課の設置、ネット犯罪の多発により、サイバー対策課が設置されるなど。ところが実際は、既存の法律での検挙数が圧倒的に多く、再犯も起こっているのが現状です。  私は、「その場しのぎの改革」と「警察官の意識」に問題があると考えます。
・何かが起こると、取ってつけたような法案をつくる。でも、根本が変わらなければ意味がないのです。ただ法律が増えるばかりで、事件はいっこうに減りません。人によって能力気質は皆違います。幹部の好き嫌いで人事を行っていては、何ら変わることはありません。事件を解決、減少させるには「人材の適材適所」と「階級是正」がマストです。
・また、警察官の「意識改革」も早急に必要です。人材不足に悩まされている現状は事実ですが、ただ数を増やすだけでは「焼け石に水」。表面上の数が問題なのでなく、「質」の問題です。いわゆる警察官の増員で楽をするという考えでは、まったく意味がなく、今必要なのは、増員よりも「やる気喪失」の原因を考えたうえでの施策といえるでしょう。
・警察官の職場環境は間違いなく悪化しています。現場の声は、「次の仕事があれば辞めたい」と言っているのが事実です。ストレスから不祥事を起こす、自殺をする警察官が明らかに多くなっています。生活のため、家族のために嫌々やっていても国民のためにはなりません。
・ただ、問題は警察側だけでもありません。社会全体も危機意識を高める必要があります。報道によると2月14、15日と植松容疑者は衆議院議長公邸を訪れたとされています。 14日の1回目に、容疑者が訪れた際は、手紙を渡そうと、土下座をし、座り込んで動かず、警察官が職務質問をすると立ち去ったとされています。 翌15日彼が再び公邸を訪れ、前日と同様に座り込んで動かず、2時間も動かなかったため、やむを得なく衆議院側が犯行予告の手紙を受け取ったのです。 衆議院側は、"事件"というよりも"迷惑"だという認識のもとで警察官に危機感・緊張感を伝えなかったのかもしれません。事件として迅速に対応(逮捕)してもらう認識で伝えていれば、その場、あるいは数日以内に逮捕してもらうことはできた、と私は思います。なぜなら犯罪予告は威力業務妨害や脅迫にあたるからです。
▽措置入院させていた病院の危機意識は…
・神奈川県警から連絡を受け、植松容疑者を措置入院させていた病院の危機意識はどうだったのでしょうか。報道では入院後、検査から植松容疑者から大麻の陽性反応が出たとされています。犯行予告をしている容疑者、更には大麻の陽性反応がでている人物にもかかわらず、病院側は通報をしていません。 法律では覚せい剤の通報義務はあっても、大麻の通報義務はありません。また入院期間は2月19日から3月2日と短い期間だったようですが、措置入院の基準や医療観察法の理由があるにせよ、診断結果、入院期間、その後のフォローについては適切だったのか疑念を抱きます。
・今回の事件を見ていますと、容疑者が犯行に及ぶまでの"前兆"は多くの関係者たちが感じ取れたはずです。一見すると法律やルールに従って責任を果たしているように見えますが、その手続きなどは所詮、「他人事」「管轄外」と事務的にこなされていただけに感じてしまうのです。危機意識の不足が、事件の発生にまで導いてしまった側面は否定できません。 
・この危機管理の欠如は人間関係の希薄さが関係しているのでしょう。見て見ぬ振りが当たり前の世の中で、「危ないやつにはかかわりたくない」とか、「危ないけど最悪なケースにはならないだろう」としているのではないでしょうか。「日本の治安がいい」は勘違いです。あらゆるところに「前兆」が潜んでおり、いつあなたに事件が襲い掛かるかわかりません。そろそろ「日本=平和」の錯覚から目を覚まさなくてはなりません。
http://toyokeizai.net/articles/-/131058

和田氏が指摘する、日本では『意外に金持ちに怒りの矛先が向かない。生活保護問題なども含め、貧しい人へ怒りが向いてしまうのだ』、は確かに不思議な現象だ。さらに、最後の『本来、障害者施設や介護施設に勤めるのはどちらかといえば真面目で心温かい人が多く、今回の被疑者のような人たちは昔だったら違うところで働いていたかもしれない。アベノミクスで企業が多少、景気が良くなったからといって、障害者施設は依然給与水準が低く、慢性的な人手不足だから、現実問題として売り手市場になる。だからもし「こいつ札付きのワルっぽいし柄も悪い」っていう人でも、断る余裕もないのかもしれない。今回の被疑者も、本来ならそこにいるはずの人ではなかったかもしれないのだ。そういう意味では今回の事件はお互いにとって悲劇というしかない』、はその通りだ。
NHKが病院の対応として、退院後、受診したのは2回だけ、紹介した薬物依存の施設にも行っていないというのでは、およそ退院時の約束が守られてないのに、放置していたのは無責任極まる。また、相模原市は、本人から他の市に住むと言われていたので、フォローせず、実際には相模原市内にいたというのも、無責任過ぎる対応だ。
最首悟氏が指摘する『「いまの日本社会の底には、生産能力のない者を社会の敵と見なす冷め切った風潮がある。この事件はその底流がボコッと表面に現れたもの」』、というのは、悪名高いナチスの優性思想に通じる現象で、社会心理学的にももっと掘り下げて検討すべき重い課題だ。
佐々木 保博氏は、さすが元警察官だけあって、説得力がある。『通常であれば「威力業務妨害」や「脅迫」で即、逮捕されてもいい案件だった』、との指摘はこれまでの一般紙などの報道にはなかったものだ。神奈川県警が、『事務的に「市にまかせよう」と横流しにしてしまったのではないか』というのは、『伊勢志摩サミットがあり、そちらに警察側の意識がいっていた背景もあるでしょう』という事情を考慮したとしても、ひど過ぎる。『今必要なのは、増員よりも「やる気喪失」の原因を考えたうえでの施策』、はその通りだろう。ただ、衆院側の対応を批判しているのは、責任転嫁ではなかろうか。
上記にはないが、私がこの他に疑問に思っているのは、退院後の警察のフォロー、襲撃予告を受け警備体制を強化した施設側の対応の的確性、退院後も同居しなかった親、など極めて多い。厚労省は検証チームを立ち上げたようだが、本来は警察、自治体も含めた連携の不十分さを検証するためには、内閣府で検証すべきと思う。
タグ:朝日新聞 NHKスペシャル 警視庁 ナチス 東洋経済オンライン 和田秀樹 神奈川県警 ZAKZAK 池田小事件 ヘイトクライム 相次ぐ警察の重大ミス (その2)相模原19人刺殺事件 障害者に向けられた狂った刃 身勝手な「英雄イズム」の暴走 格差社会になり、生活保護受給者が普通に働いている人よりもいい生活をしているとか、障害者の方が健常者の失業者よりも豊かに暮らしているといった、変な逆転現象が起きていて、そういうところに非常に勝手でいびつな恨みを持つ人は多い 意外に金持ちに怒りの矛先が向かない。生活保護問題なども含め、貧しい人へ怒りが向いてしまうのだ 金持ちの子が通ってるから 勝手な英雄感 経済的理由や仕事がないから障害者施設に勤め、安い給料で働かされると「なんで入所者や利用者がこんなに偉そうにして、健常者である自分は、こんなに安い給料でこき使われないといけないんだ」と、逆恨みをする人が出てもおかしくない 川崎の老人ホーム転落死事件 給与水準の低さ、待遇の悪さに対する不満感 ユダヤ人を大量に殺すなかでもヒロイズムみたいなものを持っていたという 本来、障害者施設や介護施設に勤めるのはどちらかといえば真面目で心温かい人が多く、今回の被疑者のような人たちは昔だったら違うところで働いていたかもしれない 障害者施設は依然給与水準が低く、慢性的な人手不足だから、現実問題として売り手市場になる。だからもし「こいつ札付きのワルっぽいし柄も悪い」っていう人でも、断る余裕もないのかもしれない。今回の被疑者も、本来ならそこにいるはずの人ではなかったかもしれないのだ。そういう意味では今回の事件はお互いにとって悲劇というしかない 調査報告 相模原・障害者殺傷事件 ~19人の命は なぜ奪われたのか~ 措置入院後12日で、本人から反省の言葉も出たので退院 医師の薦めでその後、2回受診、薬物依存の施設も紹介されていたが、受診にも来ず 措置入院という医療制度では犯罪防止は難しい 相模原市は、本人から他の市に住むと言われていたので、フォローせず 措置入院は、大阪教育大付属小学校事件でも問題化 最首悟 「「植松容疑者は正気だった」 ダウン症の娘持つ最首さん 植松容疑者が精神異常者でも快楽殺人者でもなく、「正気」だったと考えている。「今の社会にとって、『正しいことをした』と思っているはずです」。 いまの日本社会の底には、生産能力のない者を社会の敵と見なす冷め切った風潮がある。この事件はその底流がボコッと表面に現れたもの 生産する能力がない人に、一方的に社会資源を注ぎ続ける余力がなくなっていく 佐々木 保博 警察は「前兆」のある事件をなぜ防げないのか 障害者大量殺人とアイドル刺傷事件の共通点 通常であれば「威力業務妨害」や「脅迫」で即、逮捕されてもいい案件 ただの”迷惑行為者”として扱ってしまい 「市にまかせよう」と横流しにしてしまったのではないかと 伊勢志摩サミットがあり、そちらに警察側の意識がいっていた背景もあ 多くの残忍な事件にある「前兆」 今必要なのは、増員よりも「やる気喪失」の原因を考えたうえでの施策 社会全体も危機意識を高める必要があります 措置入院させていた病院の危機意識は 厚労省は検証チームを立ち上げた
nice!(10)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0