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中東情勢(その9)(トランプ大統領が招く中東のさらなる混迷、カタール断交も主導?サウジ新皇太子の横顔 個人的野心が強いため、改革の遂行には懸念の声も、サウジ王室「内紛」の舞台裏、米国務長官、アラブ諸国にカタール「封鎖」の解除求める) [世界情勢]

中東情勢については、4月18日に取上げたが、今日は、(その9)(トランプ大統領が招く中東のさらなる混迷、カタール断交も主導?サウジ新皇太子の横顔 個人的野心が強いため、改革の遂行には懸念の声も、サウジ王室「内紛」の舞台裏、米国務長官、アラブ諸国にカタール「封鎖」の解除求める) である。

先ずは、米シンクタンクのシニア・フェロー Amir Handjani氏が6月17日付けロイターに寄稿した「コラム:トランプ大統領が招く中東のさらなる混迷」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・中東に平和と安定をもたらそうというトランプ米大統領の試みは、裏目に出た。大統領は、主要同盟国の1つであるカタールを地政学的な危機に陥れ、地域の緊張緩和に向けた自身の政権による努力を台無しにした。
・トランプ大統領が最近行った中東訪問の目的は、同じような考えを持つアラブ諸国とイスラエルを集結し、イランに対抗させることにあった。だが代わりに、長年の米同盟国のあいだに分裂を生んでしまった。 トランプ氏が中東を離れるとすぐに、サウジアラビアやエジプト、アラブ首長国連合(UAE)が主導するアラブ諸国が、中東における米軍活動の要であるカタールとの国交を断絶した。カタールとの繋がりを絶つ理由の1つは、同国が、イランを周辺国から孤立化させる必要があるという主張を受け入れなかったことにある。
・カタールには、イランに対してより現実的な対応をとるべき理由がある。カタールの富の源は、ペルシャ湾を挟んで北に位置するイランと共有するガス田にある。ノースドーム・ガス田(イラン側ではサウスパルス・ガス田)は、世界最大の埋蔵量を誇るガス田だ。周辺国には、これほど経済的な繁栄がイランとの関係に依拠している国はない。
・トランプ大統領は、イランとアラブ諸国のあいだに立場の違いに対処する外交的余地を残さないことで、サウジ王家とともに、米国をイランのシーア派政権との衝突軌道に乗せてしまった。 これは、オバマ前政権が、イランと核合意を結び、湾岸地域における米軍のプレゼンスを軽減することで、(成功しなかったが)その実現を回避しようと努めたことだった。 オマーンやクウェートなどのアラブ諸国もイラン政府と現実的な関係を築いており、オバマ大統領がイランとの核協議を始めるにあたってオマーン国王の助言を得たことが示すように、米政権にとってもその関係は利用価値があることを、トランプ氏は理解していないようだ。
・トランプ氏の「新たな」アプローチは、古い考えの焼き直しだ。イランを非難し孤立化させることで、米国の同盟国に平和と安全をもたらすことができるというものだ。 しかしトランプ政権は、最も偏狭な形態のスンニ派イスラム教を世界に輸出しているサウジアラビアに、武器供与を拡大すると約束した。国教である厳格なワッハーブ派をサウジ政府が推奨したことが、イスラム国(IS)やアルカイダなどの過激派組織に思想的な基盤を与えたのだ。
・最近のテヘランにおけるISの攻撃は、イランもまた、パリやマンチェスター、ロンドンなどの欧州都市を襲った暴力の標的になることを示した。だがトランプ氏は、様々な思惑が渦巻く中東政策を決めるにあたって歴代米大統領が苦心してきた、ニュアンスや微妙さには無関心なようだ。 米政権がより高性能の兵器を投入しても、イラン政府が委縮することはない。逆にイラン政府は、米同盟国の数分の1規模の国防費を維持したまま、弾道ミサイル開発を加速させるだろう。また、ロシアと中国がイランに武器を売却する機会を与え、地域の軍拡競争が過熱する可能性もある。
・さらに、イランの勢力は国境を越え、シリアやイラク、レバノンに及んでいる。イラン軍は、訓練も実戦経験も豊富だ。一方のサウジアラビアは、イエメンの「フーシ派」に対する空爆が2年目に入っても制圧できないでいる。IS戦闘員の出身国の上位5カ国のうち4カ国までが、スンニ派が多数を占める、中東における米国の軍事友好国であることは、偶然ではない。トランプ大統領は、イスラム圏6カ国の出身者の入国を中止する大統領令の立案にあたり、それを忘れていたようだ。
・トランプ大統領が、サウジアラビアの言い分を丸飲みすることは、シーア派が主導権を握るイラクにおける米軍の軍事行動にもひどい結果をもたらす。イランの支援を受けた武装勢力が、イラクでISと戦っていることは、公然の事実だ。イランが、イラク政府に強い影響力を持つことも、秘密ではない。トランプ氏の好戦的な発言で、こうした繊細な連携が壊れ、他の中東地域でさらにシーア派を孤立化させることにつながりかねない。
・トランプ大統領にとって皮肉なことに、地域を飲み込んだ宗派抗争に対する包括的な解決策を見つけるには、イランとアラブ諸国の協力関係が必須だ。米政府は、軍事衝突なしに、イラン政府に言うことを聞かせることはできない。
・トランプ大統領は、アラブの友好国に平和と安全をもたらし、アラブとイスラエルの対立に終止符を打つと約束した。イランと敵対し、地域諸国がお互いを孤立化させるように促すことは、さらに大きな混乱を招くだけで、解決にはつながらない。
http://jp.reuters.com/article/handjani-qatar-idJPKBN1970MW?pageNumber=1

次に、6月29日付け日経ビジネスオンラインがThe Economist誌の記事を転載した「カタール断交も主導?サウジ新皇太子の横顔 個人的野心が強いため、改革の遂行には懸念の声も」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・2015年4月にサウジアラビアの副皇太子に指名された瞬間から、ムハンマド・ビン・サルマン氏(頭文字をとって「MBS」とよく呼ばれる)は王位に就く運命にあるように見えた。サルマン国王のお気に入りの息子で、当時まだ29歳だった同氏は、サウジ経済の運営だけでなく、国防も任せられた。 その若々しい顔は、国中に立つ広告の看板にはり出された。ただし、その隣には常に皇太子のムハンマド・ビン・ナエフ氏の写真が並んでいた。ナエフ氏は、王と王のお気に入りの後継者MBSの間に立ちはだかる年長のいとこだ。
▽34人の王子の31人が今回の人事に賛成
・だが、事態は変わった。サルマン国王は6月21日、皇太子を解任し、MBSを昇格させた。新皇太子は、いとこが聖地メッカに立つサファ宮殿を去る際、その手に口づけをして交代劇を締めくくった。降格された王子は新皇太子に向かって「最良の時期も最悪の時期もずっと、あなたへの忠誠を誓います」と言った。このやり取りを映した動画は爆発的に広まった。
・サウジ当局としては、秩序だった体制移行の印象を与えることに一生懸命だ。国営メディアは、国王や皇太子の継承の責任を負う王子34人のうち31人が今回の人事に賛成したと報じた。 だが、皇太子の交代は確実に一部の王族をいら立たせるだろう。サウジ国王はこれまで2代目以降は全員がアブドルアジズ初代国王の息子で、サルマン現国王は6人目に当たる。サルマン国王は2015年には、残る兄弟を飛ばして、おいのムハンマド・ビン・ナエフ氏を皇太子に指名し、体制を刷新した。今回、自身の息子を皇太子に昇格させたことは、前回以上に目を引く伝統との決別だ。今や王家の権力は、家系図の中のたった一つの系譜に集中することになるからだ。
・ほかの系譜の王族は新皇太子のことを事を急ぎすぎる人物だと見ている。国内では改革を進める野心的な計画を立てる一方、海外では性急な軍事介入をしてきたことに対し懸念が高まっている。 新皇太子は、サウジ経済を現在の石油依存体質から脱却させ、巨額の財政赤字を削減したいと考えている。エコノミストらは「サウジ・ビジョン2030」として知られる同氏の計画を歓迎している。だが、その計画の遂行は危うく見える。公務員の手厚い給与の削減計画に対する強い反発が起きると、政府は4月に計画を撤回した。国王はMBSの昇格を発表した際、MBSが削減したボーナスと様々な手当を復活させることも約束した。
・これにより、既に国内総生産(GDP)比12%に達するとされる今年の財政赤字はさらに何十億ドルも膨らむだろう。政府は、財政は改善していると話しているが、ビジネスマンらは政府の数字を疑問視しているうえ、原油価格は再び下落傾向にある。
▽個人的野心が大きいことが人々の懸念に
・アナリストたちは、MBSが個人的な野心を抱いているために改革者としてはさほど大きな成果を上げられないのではないかと危惧している。住宅を無償で提供するなど、同氏が最近打ち出した経済対策は、自分の皇太子昇格に先駆けて支持を伸ばす狙いだった可能性がある。
・同様に、MBSは2015年に隣国イエメンに軍事介入した時、しばらくは勇ましい軍の指導者としてメディアで注目を浴びることに満足していたが、紛争が泥沼と化すと表舞台から退き、戦争を始めた決断は集団的な意思決定として描き直された。
・イエメンでの戦争はMBSの信頼性を損ねた。だが、新皇太子はそこからほとんど教訓は学ばなかったようだ。というのもサウジは6月5日、ほかのアラブ諸国を先導してカタールの封鎖に踏み切った。天然ガスに恵まれた小国カタールがテロを支援しており、イランと親しすぎる、というのがその理由だ(カタールはどちらの主張も否定している)。
・MBSがカタールとの断交について、どんな決着を思い描いているのかは誰にも分からない。彼が中東におけるサウジの優位性を誇示しようとして、逆に中東を不安定にするのではないかと懸念する向きもある。MBSがサウジに呼び込もうとしている外国人投資家たちは、その可能性があるだけでもおじけづく。
・国王が、自身の健康が衰える前に王位継承を終わらせておくことを望んだ可能性はある(サウジ王家では、父親が死ぬと、前途洋々に見えたその息子たちの立場が暗転してしまうことは珍しくない)。 皇太子交代のタイミングは、5月にトランプ米大統領が首都リヤドを訪問したことと関係していると見る向きもある。MBSは1100億ドル(約12兆2000万円)相当の米国の武器を購入することでトランプ氏に貸しを作り、米国を味方に付けたらしいとの分析だ。
▽前皇太子が指揮した内務省は信頼の厚い政府機関だった
・6月21日には多くの要職で交代があり、過去数カ月にはさらに多くの人事異動があった。最近の人事はすべて、MBSの周囲に権力を集中させることが狙いだったように見える。例えば、おじたちの息子らに重要なポストを与えることでおじたちの忠誠を勝ち取った。 自身の兄に当たるハレド・ビンサルマン王子は4月に駐米大使に任命された。内相にはアブドルアジズ・ビン・サウド・ビン・ナエフ氏というほとんど知られていない若い王子が任命され、長期に及んだムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子による安全保障への関与には終止符が打たれた。テロリスト打倒を目指す前皇太子の取り組みは一般に成功したと見られている。同盟国からも信頼できるパートナーだと思われていた。前皇太子の率いた内務省は多分に、サウジアラビアで最もうまく運営されている政府省庁だった。
・だが、MBS率いる国防省はイエメンでの戦争遂行で全く成功を収めていない。退任するいとこの手に口づけをした後、MBSは「私たちには、あなたの指示と指南が常に必要です」と言った。多くのサウジアラビア国民は、その発言が本気だったことを望んでいる。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/224217/062700136/?P=1

第三に、7月24日付けロイター「アングル:皇太子が電撃交代、サウジ王室「内紛」の舞台裏」を紹介しよう(▽は小見出し)。
(前半省略)
▽自宅軟禁
・解任後、ナエフ氏は人前に現れないよう自宅軟禁状態に置かれており、近親者以外の訪問は許されていない。 ナエフ氏に近い筋によれば、同氏は電話にも出ないという。この1週間、彼が外出を許されたのは高齢の母親を訪れたときだけで、新たに割り当てられた護衛が同行したという。だが前出のサウジ高官によれば、ナエフ氏は国王や新皇太子などの訪問を受けているという。
・ナエフ氏に近い筋によれば、同氏は家族とともにスイスかロンドンに移ることを希望しているが、国王と新皇太子は、ナエフ氏が国内にとどまることを決めていたという。「彼に選択の余地はなかった」
・米国政府と中央情報局(CIA)はコメントを拒んでいる。政府高官によれば、米国政府はサルマン氏がサウジ国王のお気に入りであることは了解しているが、「それ以上のことは非常に不透明だ」という。 即位以来、現国王がナエフ氏よりもサルマン氏を重視している様子は明らかで、若き皇太子がかつての王位継承者に取って代わるための状況は整っていた。
・サルマン氏は衰えの見える実父の現国王から前例のないほどの権力を委譲されており、外交関係者やサウジの政治・情報関係筋によれば、その権力を駆使して、ナエフ氏の了解を得ないまま政治、石油、安全保障、情報といった分野のトップを再編してきたという。 現国王がわずか2年前に即位して以来、サルマン氏は側近を要職に据えてきた。またナエフ氏が統括する内務省にも介入し、同氏に通知することなく、官僚の任命・昇進・解任を行ってきた。
・情報提供者らによれば、王位継承の争いが始まったのは2015年であり、発端は、ナエフ氏の個人宮廷が解体されて国王の宮廷と統合されたことだ。、これによって、ナエフ氏が独自に庇護を与えて支持者を育てることが困難になった。その後、安全保障分野でナエフ氏の顧問であったサウード・アル・ジャブリ氏も解任された。 ナエフ氏はアルカイダ対策で成功を収めたことにより、米国の安全保障・情報機関の関係者から強い支持を得ていたが、サルマン氏はこれに対抗するため、トランプ大統領の就任を機に、米国政府との人脈を強化してきた。
・ナエフ氏に近い筋がロイターに語ったところによれば、今回の「クーデター」は、サルマン氏がトランプ大統領の娘婿であるジャレド・クシュナー氏と強固な関係を築いた後に決行されたものだという。 ナエフ氏が皇太子から外され、代ってサルマン氏が昇格したことについて、あるホワイトハウス当局者は次のように語っている。 「米国政府は、他国の難しい国内事情に介入しないように、また介入していると見られないように心がけている。国王、ムハンマド・ビン・ナエフ王子、ムハンマド・ビン・サルマン王子には大きな敬意を払っており、一貫して、サウジアラビア王国及びその指導部との協力を維持したいという希望を強調してきた。このメッセージは、政府のあらゆるレベルで伝達している」
・サルマン氏の突然の昇格を受けて、現在、外交関係者、サウジアラビア及び他のアラブ諸国当局者のあいだには、現国王が息子への譲位を準備しているのではないかとの憶測が浮上している。 サウジアラビアのある情報提供者は、宮廷での証言を引用して、現国王は今月、息子への譲位を発表する声明の事前録音を行ったと述べている。この発表はいつでも放映可能で、早ければ9月になるという。
http://jp.reuters.com/article/saudi-palace-coup-idJPKBN1A60TZ?pageNumber=5

第四に、7月24日付けロイター「米国務長官、アラブ諸国にカタール「封鎖」の解除求める」を紹介しよう。
・ ティラーソン米国務長官は21日、テロ資金対策を巡る合意を実行するカタールの努力に満足していると述べた上で、同国に対する「封鎖」を解除するようアラブ諸国に求めた。 国務長官はこのほど湾岸諸国を歴訪。カタール問題の解決に乗り出したが、今のところ近いうちに問題が解決するという機運はみられていない。
・サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトは先月、カタールが過激派組織に資金を提供しているなどとして同国と断交し、制裁措置を発動した。 ティラーソン国務長官は21日、米国務省で記者団に対し、テロリズムへの資金提供を巡る対策を講じる覚書にカタールとともに署名したことに触れ「カタールは合意の履行に非常に積極的であり、その努力に米国として満足している」と指摘。その上で「4カ国には、カタール国民に悪影響を及ぼしている土地封鎖の解除を検討してもらいたい」と述べた。
https://jp.reuters.com/article/usa-qatar-tillerson-idJPKBN1A90A7

第一の記事は、トランプ大統領のお粗末な対応が、 『主要同盟国の1つであるカタールを地政学的な危機に陥れ、地域の緊張緩和に向けた自身の政権による努力を台無しにした』、と指摘する。
第二の記事は、 『皇太子交代のタイミングは、5月にトランプ米大統領が首都リヤドを訪問したことと関係していると見る向きもある。MBSは1100億ドル(約12兆2000万円)相当の米国の武器を購入することでトランプ氏に貸しを作り、米国を味方に付けたらしいとの分析だ』、ということは、野心家のサルマン氏(「MBS」)が新皇太子になったことにまで、トランプ大統領のお粗末な対応が影響していることを示唆している。
第三の記事も  『ナエフ氏に近い筋がロイターに語ったところによれば、今回の「クーデター」は、サルマン氏がトランプ大統領の娘婿であるジャレド・クシュナー氏と強固な関係を築いた後に決行されたものだという』
と指摘しており、第二の記事を裏付けている。
第四の記事は、さすがに米国政府としても、 ティラーソン米国務長官を使って、『カタール問題の解決に乗り出したが、今のところ近いうちに問題が解決するという機運はみられていない』、と情勢は依然、予断を許さないようだ。
いずれにしろ、トランプ大統領がオバマ否定路線を走ろうとする余り、中東に引き起こしている混乱は想像以上に酷いものだ。きちんとした「落とし前」をどうつけるつもりなのだろうか。
タグ:ロイター mbs 自宅軟禁 中東情勢 日経ビジネスオンライン The Economist (その9)(トランプ大統領が招く中東のさらなる混迷、カタール断交も主導?サウジ新皇太子の横顔 個人的野心が強いため、改革の遂行には懸念の声も、サウジ王室「内紛」の舞台裏、米国務長官、アラブ諸国にカタール「封鎖」の解除求める) Amir Handjani コラム:トランプ大統領が招く中東のさらなる混迷 主要同盟国の1つであるカタールを地政学的な危機に陥れ、地域の緊張緩和に向けた自身の政権による努力を台無しにした 中東訪問の目的は、同じような考えを持つアラブ諸国とイスラエルを集結し、イランに対抗させることにあった だが代わりに、長年の米同盟国のあいだに分裂を生んでしまった ・カタールには、イランに対してより現実的な対応をとるべき理由がある カタールの富の源は、ペルシャ湾を挟んで北に位置するイランと共有するガス田にある。ノースドーム・ガス田(イラン側ではサウスパルス・ガス田)は、世界最大の埋蔵量を誇るガス田だ。周辺国には、これほど経済的な繁栄がイランとの関係に依拠している国はない。 ・トランプ大統領は、イランとアラブ諸国のあいだに立場の違いに対処する外交的余地を残さないことで、サウジ王家とともに、米国をイランのシーア派政権との衝突軌道に乗せてしまった イラン軍は、訓練も実戦経験も豊富だ サウジアラビアは、イエメンの「フーシ派」に対する空爆が2年目に入っても制圧できないでいる。IS戦闘員の出身国の上位5カ国のうち4カ国までが、スンニ派が多数を占める、中東における米国の軍事友好国であることは、偶然ではない サウジアラビアの言い分を丸飲みすることは、シーア派が主導権を握るイラクにおける米軍の軍事行動にもひどい結果をもたらす。イランの支援を受けた武装勢力が、イラクでISと戦っていることは、公然の事実だ。イランが、イラク政府に強い影響力を持つことも、秘密ではない。トランプ氏の好戦的な発言で、こうした繊細な連携が壊れ、他の中東地域でさらにシーア派を孤立化させることにつながりかねない カタール断交も主導?サウジ新皇太子の横顔 個人的野心が強いため、改革の遂行には懸念の声も ムハンマド・ビン・サルマン氏 皇太子のムハンマド・ビン・ナエフ サルマン国王は6月21日、皇太子を解任し、MBSを昇格させた 今回、自身の息子を皇太子に昇格させたことは、前回以上に目を引く伝統との決別だ。今や王家の権力は、家系図の中のたった一つの系譜に集中することになるからだ ほかの系譜の王族は新皇太子のことを事を急ぎすぎる人物だと見ている 海外では性急な軍事介入をしてきたことに対し懸念 公務員の手厚い給与の削減計画に対する強い反発が起きると、政府は4月に計画を撤回 個人的野心が大きいことが人々の懸念に イエメンに軍事介入した時、しばらくは勇ましい軍の指導者としてメディアで注目を浴びることに満足していたが、紛争が泥沼と化すと表舞台から退き、戦争を始めた決断は集団的な意思決定として描き直された ほかのアラブ諸国を先導してカタールの封鎖に踏み切った。天然ガスに恵まれた小国カタールがテロを支援しており、イランと親しすぎる、というのがその理由だ MBSは1100億ドル(約12兆2000万円)相当の米国の武器を購入することでトランプ氏に貸しを作り、米国を味方に付けたらしいとの分析 前皇太子が指揮した内務省は信頼の厚い政府機関だった アングル:皇太子が電撃交代、サウジ王室「内紛」の舞台裏 ・ナエフ氏に近い筋がロイターに語ったところによれば、今回の「クーデター」は、サルマン氏がトランプ大統領の娘婿であるジャレド・クシュナー氏と強固な関係を築いた後に決行されたものだという 現国王が息子への譲位を準備しているのではないかとの憶測が浮上 米国務長官、アラブ諸国にカタール「封鎖」の解除求める 4カ国には、カタール国民に悪影響を及ぼしている土地封鎖の解除を検討してもらいたい
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