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外国人労働者問題(その3)(「なし崩し」で増え続ける外国人労働者 5年連続で過去最多を更新、日本は外国人労働者にどれだけ支えられているか?知られざる現実と課題、ブラック企業勤務より10倍ヒドい「中国人技能実習生」の悲鳴) [経済政策]

外国人労働者問題については、一昨年11月17日に取上げた。今日は、(その3)(「なし崩し」で増え続ける外国人労働者 5年連続で過去最多を更新、日本は外国人労働者にどれだけ支えられているか?知られざる現実と課題、ブラック企業勤務より10倍ヒドい「中国人技能実習生」の悲鳴)である。

先ずは、経済ジャーナリストの磯山 友幸氏が2月23日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「「なし崩し」で増え続ける外国人労働者 5年連続で過去最多を更新、128万人に」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽高度成長期並みの人手不足が追い風
・安倍晋三首相は2月20日の経済財政諮問会議で、外国人労働者の受け入れ拡大に向け検討を始めるよう関係閣僚に指示した。景気の底入れで圧倒的な人手不足に直面する中、外国人労働者に活路を見出そうという戦略だ。
・ただし、あくまで「専門的な技能を持つ人材」だけを受け入れるという「建前」を維持、これまで「単純労働」とみなされて外国人が排除されていた介護や農業の現場作業員などに「なし崩し」的に広げていくことになりそうだ。「いわゆる移民政策は取らない」という姿勢にこだわり、あくまで一時的な労働力として外国人を受け入れるため、日本に長期滞在するための日本語力や社会規範の習得といった「生活者」に不可欠の条件は後回しになる。
・菅義偉官房長官、上川陽子法相を中心とする検討チームを作り、関係する省庁が加わって議論する。入国管理法が定める「専門的・技術的分野」の在留資格を拡大する方針をまとめ、6月ごろ閣議決定する経済財政運営の指針である「骨太方針」に盛り込む考えだ。
・もともと、「専門的・技術的分野」として就労が可能なのは、「教授」や「技能」など18業種。これに「農業」や「建設」など慢性的な人手不足に陥っている業種も加えることを検討する。 報道によると、「国籍取得を前提とする『移民』につながらないよう、在留期間を制限し、家族の帯同も基本的に認めない」方針だといい、数年間の在留期間が終了した段階で帰国させる「出稼ぎ労働者」を想定している。
・背景には猛烈な人手不足がある。2017年12月の有効求人倍率は1.59倍と43年ぶりの高水準になった。すでにバブル期の有効求人倍率を上回り、高度経済成長期並みの人手不足になっている。この傾向は大都市圏にとどまらない。地域別の有効求人倍率は全都道府県で1倍を上回っている。
・こうした中、「現場」では外国人労働者が猛烈な勢いで増えている。厚生労働省が1月26日に発表した「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」によると、2017年10月末時点での外国人雇用数は127万8670人と前年比18%増加、5年連続で過去最多を更新した。また、届け出をした事業所は19万4595カ所と、1年前に比べて2万1797カ所も増え、これも過去最多を更新した。
▽ベトナム出身者が1年間で40%増
・働く際の「資格」として増加が目立つのが「資格外活動」に分類される外国人労働者だ。29万7012人と前の年から24%も増えた。大半は留学生で、大学だけでなく、専門学校や日本語学校に留学生資格でやってきて、働いているケースだ。本来は働く資格がないが、放課後のアルバイトなどとして特例的に働いていることから「資格外」とされている。
・米国では留学生が働くことを禁じられているが、日本に来た留学生には週に28時間までの労働が認められている。また、学校が長期休暇の間は1日8時間、週40時間まで働ける「例外」もある。 実はこの「資格外」が増えているのは、日本で学びたい留学生が増えた結果ではない。「出稼ぎ」を目的に日本の学校に留学する「偽装留学」とも言える外国人が急増しているのだ。日本語学校に行くことが本当の目的ではなく、日本で働くために留学ビザを取得している。日本語学校の授業料を支払った証明書などがあれば留学ビザが取れるため、授業料を借金して先払いするケースも多いといわれる。
・外国人労働者を国籍別に見ると、最も人数が多いのは中国(香港を含む)の37万2263人で、全体の29%。これにベトナム(24万259人、全体の19%)、フィリピン(14万6798人、同11%)、ブラジル(11万7299人、同9%)が続く。 このところ急増しているのはベトナム出身者で、1年前に比べて40%増えた。2012年に2万6828人だったのが2014年ごろから急増し始め、5年で9倍に膨らんだ。次いで昨年の増加率が高かったのがネパールで、1年前に比べて31%増え、6万9111人になった。
・両国からの外国人の就労が急増している背景には、日本語学校などを使った実質的な「出稼ぎ」が広がっていることがあるとされる。現地でも「働き手」を送り出す日本語学校などが急増している。 労働者に占める「資格外」の割合は2012年ごろまでは16%前後だったが、2013年以降比率が上がり、2017年は全体の23.2%を占めるようになった。よく見かけるコンビニ店員のほとんどが、こうした留学生など「資格外活動」での労働者である。コンビニの店員は「単純労働」とみなされており、外国人労働者の本格的な受け入れはできないため、「留学生」に依存しているわけだ。
・日本政府は「単純労働」とされてきた小売りやサービスの現場の仕事から長年、外国人を締め出す政策を取り続けてきた。これまでの「専門的・技術的人材」の定義を広げることで、旧来の「単純労働」分野にも外国人を受け入れようとしているわけだ。人手不足の穴を埋めるために、なし崩しで対象を拡大しようとしているのである。
・これまでも農業などの分野では、「外国人技能実習制度」によって、外国人労働者を実質的に受け入れてきた。本来は国際協力の一環として日本の技術を海外に移転するための「実習制度」だが、現実には人手不足の現場を穴埋めする「便法」として使われてきた。
▽技能実習生が占める割合も20%超に
・この実習制度を拡大し、外国人受け入れを「なし崩し」的に増やそうとする動きもある。すでに建設・造船分野で実習年限を延長したほか、介護人材も技能実習の枠組みに加えた。コンビニ店員などでも技能実習枠の適用が検討されている。さらに、人手不足が深刻化している旅館やホテルなどの従業員にも技能実習の適用を要望する声が強まっている。 2017年10月時点での技能実習制度に基づいた外国人労働者は25万7788人と1年前に比べて22%増加。外国人労働者全体に占める割合も20.2%と初めて20%を超えた。
・安倍首相は繰り返し「いわゆる移民政策は取らない」と述べている。増えている外国人は「出稼ぎ」なので、数年で帰国してしまい、日本に居つくわけではありません、ですから安心してください、と言いたいのだろう。 だが、人口が今後本格的に減少する中で、帰国を前提とした外国人をなし崩し的に増やしていくのが良いことなのか。
・まず、日本の現場での人手不足はますます深刻化する。そうした中で、アルバイトやパートがやるような一時的な仕事だけでなく、本来なら正社員が担うような長期的にスキルを磨く必要がある仕事でも人材不足が顕著になっている。そうした長期の雇用を前提にした外国人の受け入れが必要になっているのだ。
・働く側の外国人にしても、数年しか働けないビザならば、その間にがむしゃらに稼いで自分の国に帰ろうとする。日本に定住して、日本社会の一員となろうとは始めから思わないわけだ。そうなれば、日本語も真剣に学ばないし、日本社会に溶け込もうという努力もしない。 
・ドイツなど外国人労働力を受け入れてきた先進国では、「労働者」として受け入れた外国人がコミュニティーに溶け込まず、大きな社会問題を引き起こす事態に直面した。そうした反省から、ドイツでは2000年代以降、外国人移民を受け入れる際に、ドイツ語の習得やドイツ社会の基礎知識などの学習を義務付けている。
・「移民」と言うと、大量に不法にやってくる難民などの姿を思い描く人も多いが、実際には、きちんとルールを作って外国人を受け入れていくのが「移民政策」である。まともな移民政策なしに外国人を無秩序に受け入れていけば、ドイツなどがかつて失敗したような社会不安を呼び込むことになる。
・安倍内閣は、「専門的・技術的人材」の枠を広げることで、実質的に優秀な外国人だけを対象に実質的な「移民政策」を取ろうとしているのかもしれない。だが、人手が足らない分野をなし崩し的に「専門的・技術的」とみなし、受け入れのハードルを下げてしまえば、「選別」は有名無実になる。
・短期の出稼ぎを狙ってやってくる外国人と、日本社会に溶け込んで日本に定住しようという外国人のどちらに問題を引き起こすような人物が多いかは簡単に想像できる。今こそ日本は、明確な「移民政策」を示して、本当に優良な外国人を将来の日本を担う人材として受け入れる仕組みを早急に構築すべきだろう。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/021900010/022200062/?P=1

次に、三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経済政策部 研究員の加藤真氏が3月13日付けダイヤモンド・オンラインに寄稿した「日本は外国人労働者にどれだけ支えられているか?知られざる現実と課題」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽飲食店でもコンビニでも……外国人労働者はどれくらい増えたのか?
・日常生活を送るなかで、飲食店で外国人店員に接客を受ける機会や、レジスタッフのほとんどが外国人店員であるコンビニエンスストアを見かける機会が増えたと感じないだろうか。特に都市部では、こうした変化を日々実感している人は少なくないはずだ。
・本稿では、こうした外国人労働者の増加実感や、外国人が多く従事する仕事の特徴について、データにもとづき可視化を試みる。その上で後半では、働いているのはどのような外国人かという観点から、特に留学生と技能実習生に焦点を当て、公的データから示唆される傾向や抱える課題について提示する。
・厚生労働省は、今年1月末、最新版の外国人労働者数を発表した。そのデータによれば、2017年10月末時点で、日本国内で雇用されて働く外国人労働者は127.8万人、外国人を雇用する事業所は19.4万事業所にのぼり、いずれも過去最高を記録している(図表1)。 
・この結果から、「外国人労働者100万人時代」とも言われるが、実際のところ、日本の労働市場における外国人労働者が占めるウエイトはどれほど変化してきているだろうか。総務省と厚生労働省のデータをもとに、全就業者に占める外国人労働者の割合を「外国人依存度」と定義し、試算した結果が次の図表2である。
▽外国人労働者数は過去最高に どの産業でも依存度が上昇
・結果を見ると、全産業において外国人依存度が高まっている。2017年10月末時点で、日本国内の全就業者のうち約51人に1人が外国人であり、2009年と比較すると約2.2倍の増加である。 産業別には、日系人や技能実習生が多く従事する製造業における依存度が長らく最も高かったが、2016年に引き続き2017年も、宿泊業、飲食サービス業が最も高い依存度(25人に1人が外国人)になっている。また、昨秋以降の、在留資格「介護」の追加や技能実習制度に介護職が追加されるといった動きを踏まえると、今後、医療・介護分野における依存度が高まることも推測される。
・では、外国人依存度が高い仕事は、どのような特徴があるだろうか。厚生労働省の関連データを概観すると(図表3)、たとえば、最も依存度が高い宿泊業、飲食サービス業は、(1)労働者の出入りが多くあり定着しにくい(入職率・離職率が高い)、(2)人手が不足している(欠員率が高い)、(3)賃金が相対的に低い、(4)労災率が高い、といった特徴を有することが読み取れる。図表は割愛するが、各種統計の過去数年間の推移を見ても、この傾向は従来から変わらず続いている。
・こうした状況を踏まえると、日本人に不人気の仕事を外国人労働者が担っている側面があるといえる。私たちが外国人労働者に「依存」している裏には、同時に、外国人労働者による日本社会への「貢献」があると言えよう。
▽外国人はどこで働いているのか? 「就労ビザ」は2割未満の現実
・他方、働いている外国人にはどのような特徴があるだろうか。図表4に2017年10月末時点の在留資格別割合を整理した。 左側の円グラフを見ると、就労を目的とした在留資格(いわゆる「就労ビザ」)を付与され働いているのは外国人労働者全体の18.6%にとどまっており、大部分は、就労以外の目的で入国・滞在が認められた外国人(留学生や技能実習生など)により占められている実態がある。また、図表4の右側の棒グラフ(在留資格別割合の推移)を見ると、近年は働きながら学ぶ留学生の急増が認められる。 以下では、大きな割合を占める留学生と技能実習生に焦点を当てて検討を進める。
▽外国人労働者の大部分を占める留学生と技能実習生の実態
・はじめに留学生について、同じ「留学生」といっても、大学院の博士課程から日本語学校の学生まで、その中身は多様であることに注意が必要である。法務省は、2010年から日本語学校に通う外国人学生にも「留学」の在留資格を与えている(それ以前は、高等教育機関に通う留学生と区別して「就学」という在留資格であったが、一本化された)。
・では、在籍段階別の留学生の就労実態はどのようになっているだろうか。日本学生支援機構のデータにもとづき、アルバイト従事率の推移をまとめたものが図表5である。 図表5から、大学・大学院に通う留学生のアルバイト従事率の低下傾向、専修学校・日本語教育機関に通う留学生のアルバイト従事率の増加傾向が認められる。特に日本語教育機関(いわゆる日本語学校)では、5年間で約10ポイントも増加していることは注目に値する。日本語学校に通う留学生のなかには、アルバイトに明け暮れ、授業中は居眠りをしたり、日本語学習が二の次になっていたりする人がいる話も聞かれる。
▽日本語学校の留学生がアルバイトせざるを得ない理由
・なぜ、日本語学校の留学生アルバイト従事率が増加しているのか。その背景には、(1)労働需要側の要因と、(2)労働供給側の要因(アルバイトがしやすい、せざるを得ない要因)が絡んでいる。
・(1)労働需要側は、高い日本語能力を必要としない比較的単純な作業や、深夜早朝業務などで特に人手不足が深刻化していることが挙げられる。一方、(2)労働供給側は、(a)諸外国と比べて留学生に認められる就労時間が長いこと(週28時間まで就労可能)、(b)日本語学校が適切な教育を提供しているか、公的な第三者機関が定期点検する仕組みがなく(自己点検・評価のみ)、留学生の管理監督が不十分な日本語学校が少なくないこと、(c)海外現地の留学斡旋機関に借金をして来日している留学生が一定数いることなどが要因として考えられる。
▽日本から離れ始める技能実習生
・最大の送り出し国だった中国も忌避?
・留学生に加えて、外国人労働に関して問題視されるのが技能実習生だろう。新聞報道やドキュメンタリー番組等でも度々取り上げられているように、受け入れ企業による人権侵害や労働関連法違反などが後を絶たない。「この制度を続けることで、日本のイメージが悪化し、日本で働きたいと思う外国人が減ってしまう」という懸念もしばしば聞かれる。
・こうした懸念に関連し、法務省のデータをもとに、従来、技能実習生の最大の送り出し国であった中国に着目し、日本国内に住む中国人の在留資格別推移を整理した(図表6)。 これを見ると、永住者、留学生、高度外国人材は増加傾向にある一方で、技能実習生だけが減少している。日本との賃金格差の縮小、中国国内の高学歴化や少子高齢化、技能実習制度が忌避されている可能性など、さまざまな要因が考えられる。
・現在、技能実習生はベトナムを筆頭に、東南アジア出身者の増加により全体数は増加し続けている。だが中国同様ベトナムも、経済成長や所得水準の高まりとともに、今後急速な少子高齢化が進行すると見込まれている。
・韓国はじめ近隣諸国では、非熟練の外国人労働者を適正に受け入れる制度を整えてきているなか、「実習」名目で実態は労働力を受け入れるというやり方を続ければ、将来的にはベトナム人技能実習生も減少し始めるだろう。安価な労働力の供給に頼り続ける構造自体を見直していくことが求められている。
▽日本は外国人なしでは立ち行かない 改めて考えたい在留資格制度の歪み
・外国人依存度の高まりから、私たちの生活は外国人労働者と無関係ではいられなくなっている。その一方、私たちの生活を支える外国人労働者の多くが、就労を目的とせず入国・滞在が認められた外国人だという実態は、在留資格制度に歪みが温存されていることに起因している。
・外国人労働者について議論すべき点は多岐にわたるが、1つは、こうした在留資格制度の歪みの適正化(たとえば、高度外国人材ではない「中技能の外国人労働者」を対象とする在留資格の新設に向けた検討など)が挙げられるだろう。
http://diamond.jp/articles/-/163140

第三に、ノンフィクション作家の安田 峰俊氏が3月24日付け現代ビジネスに寄稿した「ブラック企業勤務より10倍ヒドい「中国人技能実習生」の悲鳴 彼らの嘆きのネット投稿をみよ」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽増える技能実習生の逃亡
・外国人技能実習生制度の問題点は、ここで改めて述べるまでもないかもしれない。 私は近ごろこの問題を追いかけているが、「先進国・日本の優れた技術をアジアの若者に伝える国際貢献」という同制度のタテマエを本気で信じている人間は、当事者や関係者のなかにも誰もいないように見える。貝の殻剥きや弁当の箱詰めなど、技能習得とはほど遠い単純作業に従事する実習生も多い。
・国外でのカネ稼ぎを求める途上国の若者と、経営難や人手不足を打開したい日本の第一次・第二次産業の現場。相手国内で手数料ビジネスを営むブローカーたちと、それに乗っかる日本国内の監理団体(実習生の斡旋・監理機関)。そして、定住的な移民の受け入れを回避しつつも、格安の単純労働力は確保しておきたい財界と日本政府……。
・とまあ、さまざまな関係者の欲望が交錯するなかで合成の誤謬が生まれ、制度全体がどうしようもなく歪んでいるのが現在の外国人技能実習生制度だ。 高額の手数料を徴収するブローカー、監理責任を果たさない監理団体、虐待・セクハラ・労災放置・過重労働・給料未払いなどコンプライアンス違反が状態化した日本国内の雇用先中小企業など、どうしようもない関係者は少なくない。
・近年、日本政府は制度の運用実態に対する社会的批判を受けて、実習生雇用先への法律遵守の呼びかけや、実習生宿舎の面積確保など待遇向上をうたう関連法規の改正を進めているが、いずれも弥縫策的で、問題の根本的な解決にはほど遠いのが現状だ。 ゆえに、技能実習生の失踪も急増しており、2017年には過去最高人数の6000人を突破する見込みである。近年は実習生全体の人数も、失踪人数もベトナム人がトップだが、まだまだ中国人も多くいる。
▽給料は最低賃金で、仕事内容は3K
・近年は減少傾向とはいえ、地方出身者で決して学歴が高くない中国人にとっては、現在でも日本の最低賃金のほうが中国国内の給料より多少は高く、実習生になる人が存在するのだ。ほか、最近は「日本アニメが好きだから」「『君の名は。』みたいな田舎で暮らしてみたいから」といったユルフワな理由で実習生になる若者も出はじめている(結果、日本が大嫌いになって帰国する人が続出するのだが)。
・給料は最低賃金で、仕事内容は3K。しかも一部の職場では残業代すらまともに支払われず、ケガをしても放置。ときには中国人であるという理由だけで差別されたり、体育会系の社風のなかで理不尽に怒鳴られるケースもある。
・そこで発生するのが「逃亡」だ。 逃亡した中国人実習生は不法就労者となり、身分証明書が不要な怪しげな労働に従事する。彼らの多くは日本語ができないため、仕事探しは必然的に在日中国人の怪しいブローカーに頼ることになる。当然、日本において寄る辺なき彼らはブローカーに騙され、また自身も人を騙して生き延びるような修羅の道を歩むこととなる。
・私は現在、なんとか逃亡実習生に取材できないかとあちこち探し回っているが、相手側の警戒心が強いため接触は容易ではない。だが、別な方法を用いれば、逃亡実習生の素顔にある程度までは迫ることも可能である。
▽茨城は詐欺師だらけです
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・「逃亡した。疲れた。もう限界です」  https://tieba.baidu.com/p/4549568748?pn=1
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・トピ主♀ 2016-05-16 00:26 むりでした(泣)
・【投稿者1♂返信】2016-5-22 18:26 >幸運を。トピ主は茨城住み?
・【トピ主♀返信】2016-8-1 17:24 >もう(茨城を?)離れましたよ。 逃亡する実習生はみんな知っていることですが茨城は(在日中国人の)詐欺師だらけです。逃げてすぐの人は注意したほうがいいです。 知人の紹介以外は慎重になったほうが。私はまだ幸運で、騙されたからではなく別の原因で(実習先を)離れました。でも、茨城で騙されたり逮捕されたりはほんと多くて悲惨です。
・投稿者2♀ 2016-06-04 14:13 トピ主さん、私も逃げたいです(泣)
・投稿者3♀ 2016-06-05 21:05 逃亡は簡単じゃないよ。もちろん詳しいことはわからないけれど想像はつくから。バス停に行ったって、外出したっていつも警察におびえなきゃいけない。仕事を探すのも難しいよ。(略) 身分証が不要な仕事を探すなら知人の紹介なしではかなり探しづらい。まともな会社(での就業)やアパート(への居住)は身分証が必要だからね。知り合いなしでは、たぶん生き延びるのは難しい。
・【トピ主♀返信】2016-6-6 00:13 >ですよね(泣)
・【投稿者4♂返信】2016-6-12 19:23 >逃亡なんて基本的に詰みで確定だぞ。言葉も通じなくて滞在身分も非合法。強制送還を待つだけだ。
・【投稿者5♂返信】016-6-14 19:16 >言葉ができても無駄。来日2年目技能実習生の通りすがりだけど。
・【投稿者3♀返信】016-6-15 11:47 >うん。とにかくどうしようもなくきついよ。技能実習生はどうしようもなくきつい。自由がない。
・トピ主♀ 2016-06-05 23:15 今日、警察が来た。たぶん明日は逃げることになるはず。居場所を変えないと。
・投稿者6♂ 2016-08-04 09:01 どうしたんだ?
・【トピ主♀返信】2016-8-4 11:06 >騙された……。三ヶ月間稼げていない。日本じゅう逃げ回って、いま東京。
・【投稿者6♂返信】2016-8-4 14:01 >状況は落ち着いたのか? 仕事見つかった?
・【トピ主♀返信】2016-8-4 17:51 >うん……。
・トピ主♀ 2016-08-04 10:14 何日かしたらこの3ヶ月の逃亡の経歴を書きたい。ほんとうに私の血と涙の記録なんです。落ちぶれて住む場所もなくて野宿寸前に。 何度も道に迷って携帯の電源は切れてネットにも繋げなくて、日本語もできないから歩きながら一人で泣いて。どこで暮らしていいのか、どこに行けばいいのか。家に帰りたいと何度思ったことか……。時間があれば書きます。
▽逃亡しても、結局苦しい
・投稿者7♂ 2016-08-19 22:21 トピ主さん、微信(※中国のチャットソフト)のアカウント教えてください。俺も逃げたいんです。でも、世間知らずだからよくわかんなくて。
・投稿者8♂ 2016-10-08 23:15 トピ主さん連絡先を教えてくれ。俺も逃げたい。
・【トピ主♀返信】2016-10-9 02:35 >男の人は逃亡しても生きていくのきついよ。
・【投稿者9♂返信】2016-10-9 11:47 >名古屋に来いよ。ここは中華料理店が多いし、不法就労者も多いぜ。
・トピ主♀ 2016-10-20 14:39 中国に帰りたい……。本気で疲れた。地元がいちばんいい。
・【投稿者5♂返信】2016-10-21 17:16 >不法就労者は、借金持ちのやつや先輩・後輩がいるやつ以外は基本的に長続きしないぜ
・投稿者10♂ 2016-10-23 11:37 トピ主は日本語はよくできるのか?日本語が上手ければ上手いほど、より長く生き残れる。みんな気をつけろ。
・【トピ主♀返信】2016-10-24 15:08 >お金、ぜんぶ盗まれた。中国人にやられた。
・投稿者11♂ 2016-10-26 16:29 読んでいて恐ろしくなってきた。同胞がみんなこれじゃどうしようもないな。
・【投稿者12♂返信】2017-7-22 15:34 >根本的にどうしようもないんだって……。中国人が中国人を陥れるんだ。 >(技能実習生を中国国内で集める)ブローカーもろくなのがいないんだぜ。
・投稿者12♂ 2016-11-20 17:29 トピ主がんばれ。いちばんいいのは同胞と付き合いをもたず、中国人から距離を置くことだ。俺も国外に出てそれがわかった。
・投稿者13♀ 2016-11-21 22:58 トピ主さんは女の子なの? 気をつけてね。
・投稿者14♀ 2017-01-15 19:18 トピ主さん、私も逃げたい。もう本当に限界なんです。毎日労働時間は16時間で、徹夜させられることもあって……。頭がおかしくなりそうです。
・【投稿者15返信】2017-1-15 23:30 >なんの仕事?
・【投稿者14♀】2017-1-16 07:20 >自動車のシート製造です。
・投稿者16♂ 2017-03-20 21:30 トピ主さんどうなったんだ?
・【投稿者17♂】2017-3-20 22:46 >もともと俺も日本に技能実習に行きたいと思ってたんだけど、ネットで検索したら7割の人間は騙されてる。 >ビビるよ。まあ俺はとにかく真面目に中国国内で働くことにするか……。
▽在日中国人も信じられない
・むろん、上記の書き込みをおこなった人物の身元はわかっておらず、彼女が本当に逃亡実習生なのか(それどころか本当に女性なのか)を特定するすべもない。だが、書き込み内容に近い話は、日本全国で数多く起こっている模様である。
・「逃亡実習生の一部は、長野県や千葉県などの農家で不法就労をおこなう例が多い。在日中国人(のマフィア)から偽造の在留カードを買って、それを使って農家に雇ってもらうみたいだ」 筆者の取材にそう語るのは、遼寧省で塗装業に就く王国栄氏(仮名、28歳)だ。彼は2010年代に入ってから中国人技能実習生として来日した経験を持つ。
・「日本という国は好きだが、実習生の3年間は人生で最悪の時間だった」と語る王氏は、かつて岐阜県内の工場で散々に罵倒されながら最低賃金で働かされ続ける毎日を送り、(詳しい事情は不明だが)「不法滞在者になりかけた」ディープな過去も背負っている。 彼いわく、地方の一部の中小企業の日本人たちのひどい振る舞いはもちろんだが、同胞である在日中国人たちによる、技能実習生や逃亡実習生への詐欺も猖獗を極めていたという。
▽詐欺のターゲットにされる
・「技能実習生は日本語ができず、実習先の会社からの拘束の厳しさから警察に駆け込むこともできないため、詐欺のターゲットにされやすい。逃亡実習生の場合はなおさらだ。 いちばん多いのは、在日中国人から『携帯電話の契約を手伝ってやる』と言われ、契約を代行してもらった後にスマホを持ち去られ転売されるパターン。使用料の請求書だけが自分のところに回ってくる結果になる。」 「この手続代行詐欺はほかにも、クレジットカードの作成の『代行』を頼んだ中国人にカードを使いまくられたり、銀行口座開設を頼んだら架空口座として売り飛ばされる例もある。逃亡した実習生が『いい仕事を紹介してやる』と持ちかけられ、紹介料を騙し取られたりとんでもない職場に送り込まれることもある」
・「技能実習制度は、日本人が中国の若者を食いものにするために作られている制度だと思う。技能実習生(や逃亡実習生)は法的に弱い立場だ。だから、俺たちを食いものにする在日中国人の詐欺師の暗躍も許している」
・今回翻訳したトピックの逃亡実習生も、こうした被害の当事者だったのか。 日本政府は昨年11月、外国人技能実習制度の対象職種に「介護」を追加。問題の極めて多いこの制度の撤廃どころか、さらなる拡大の意向すら見せている。日本の高負荷・低賃金労働の現場を支える闇はあまりにも深い。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54956

第一の記事で、 『働く際の「資格」として増加が目立つのが「資格外活動」に分類される外国人労働者だ。29万7012人と前の年から24%も増えた。大半は留学生で、大学だけでなく、専門学校や日本語学校に留学生資格でやってきて、働いているケースだ。本来は働く資格がないが、放課後のアルバイトなどとして特例的に働いていることから「資格外」とされている・・・実はこの「資格外」が増えているのは、日本で学びたい留学生が増えた結果ではない。「出稼ぎ」を目的に日本の学校に留学する「偽装留学」とも言える外国人が急増しているのだ。日本語学校に行くことが本当の目的ではなく、日本で働くために留学ビザを取得している』、との建前と実態の乖離は目を覆うばかりだ。  『短期の出稼ぎを狙ってやってくる外国人と、日本社会に溶け込んで日本に定住しようという外国人のどちらに問題を引き起こすような人物が多いかは簡単に想像できる。今こそ日本は、明確な「移民政策」を示して、本当に優良な外国人を将来の日本を担う人材として受け入れる仕組みを早急に構築すべきだろう』、というのは部分的に同意できるが、本格的に受け入れた場合のリスクももっと検討する必要があるのではなかろうか。
第二の記事で、 『日本人に不人気の仕事を外国人労働者が担っている側面があるといえる』、つまり必ずしも日本人の仕事を奪っている訳ではなさそうだ。 『日本から離れ始める技能実習生・・・外国人労働に関して問題視されるのが技能実習生だろう。新聞報道やドキュメンタリー番組等でも度々取り上げられているように、受け入れ企業による人権侵害や労働関連法違反などが後を絶たない。「この制度を続けることで、日本のイメージが悪化し、日本で働きたいと思う外国人が減ってしまう」という懸念もしばしば聞かれる』、というのは確かに由々しい事態だ。日本の恥でもある。制度の抜本的見直しが必要だろう。
第三の記事で、 『外国人技能実習生制度の問題点は・・・貝の殻剥きや弁当の箱詰めなど、技能習得とはほど遠い単純作業に従事する実習生も多い・・・高額の手数料を徴収するブローカー、監理責任を果たさない監理団体、虐待・セクハラ・労災放置・過重労働・給料未払いなどコンプライアンス違反が状態化した日本国内の雇用先中小企業など、どうしようもない関係者は少なくない・・・技能実習生の失踪も急増しており、2017年には過去最高人数の6000人を突破する見込みである』、さらに中国人の逃亡技能実習生のネットでのやり取りにみる実態も悲惨そのものだ。 『「技能実習制度は、日本人が中国の若者を食いものにするために作られている制度だと思う。技能実習生(や逃亡実習生)は法的に弱い立場だ。だから、俺たちを食いものにする在日中国人の詐欺師の暗躍も許している」』、やるべきなのは対象職種の拡大ではなく、前述の通り、制度の抜本的見直しであろう。この上、問題を深刻化させるような制度改正であってはならない。
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